競馬は競走馬のローテーションが非常に重要

 競馬において競走馬のローテーションに目を付けることは、とても大事なことです。いくら優秀な競争能力を持った競走馬でも、ローテーションをひとたび間違えてしまえばそれが原因で大崩れしかねません。500万下や1000万下などの下級条件ならまだ取り返しがつくかもしれませんが、それ以上のOPや重賞、さらにGⅠクラスともなると適鞍が少なくなってしまいますので、ローテーションの選択を慎重にしなければならないです。

 ただ、ここでとても難しいのは、競走馬自身はローテーションについてわかっていないという点です。競走馬自身はオークスやダービー、天皇賞や有馬記念があるからといってそこへ向けて調子を上げていくわけではありません。調教師の指示によって行われる調教の強度や、管理している厩務員の雰囲気によってレース気配を敏感に読み取る馬は多いといいますが、それでも「次はGⅠだから頑張ろう」という風にはなりませんし「疲れてるからもう休ませてくれ」と訴えるわけでもないのです。

 ですから、レースのローテーションを決める調教師は、競走馬の状態がレースに適しているのかどうかをしっかりと見極めながら、ローテーションを組んでいかなければならないのです。何戦使ってもへこたれないようなとてもタフな馬もいれば、1戦するだけでガタガタになってしまうような体質の弱い馬もいます。また、夏に強い馬や冬に強い馬など、競走馬はそれぞれに個体差がありますので、それに合わせてローテーションを組まなければ好成績は残せないのです。

 競馬が人間の経済活動である以上、ある程度は人間の考え方の枠にはめてローテーションを決めなければいけないのですが、そこは馬の状態を見ながらになりますので、その板ばさみに関係者はいつも頭を悩ませています。

 そして、それはレースを予想する競馬ファンにおいても同じで、どういうローテーションの馬が狙いなのか、あるいはそうでないのかをきちんと判断しなければならず、それが競馬の奥深くも難しいところです。

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