競馬の悲喜こもごも

年月を経て徐々に変わって行く競馬のイメージ

日本の公営ギャンブルとして長い歴史を持つ競馬。
欧米などで行われていた競技を日本でも行っているわけですが、現在では日本ではギャンブルの対象として認知されていますが、欧米ではまだまだ紳士のスポーツとして知られています。
日本の競馬のイメージというと、やはりまだまだ小汚いおっさんが赤ペン片手に新聞とにらめっこ、レースが始まれば興奮しだして、第4コーナーを回って直線になれば「差せ! 差せ!」なんて絶叫する始末。
狙った馬が来れば拍手喝采、外れれば舌打ちに罵声、大穴が来れば外れ馬券が宙を舞うといったところでしょうか。
ま、今ではこういったイメージのおっさん方は競馬場にはあまり来なくなり、場外馬券売り場に集まってきているので、徐々に前述のイメージとは離れていっているようです。
とはいえ、海外とは比べものにならないもので、例えば海外で一番有名なG1レースである凱旋門賞のレースなんかでは、一般の観客でもちゃんとした礼装で来る人も多く、あまりにも変な格好だと追い返されることもあります。
厳密にドレスコードなんかはないのですが、日本と同じようなものと考えていくと、嘲笑の種になることは間違い有りません。
さて、先ほど「前述のイメージとは離れていっている」と記述しましたが、では日本の競馬場はどのように変わっていっているのかというと、これがまた斜め上の方向に行っています。
どうなっているのかというと、家族連れやカップルが増えるというウルトラCの方向転換です。
デートスポットとして紹介されていて、それに向けてフードコートやお土産売り場が綺麗に整備され、観覧席も昔と違って非常に綺麗になっています。
CMに有名俳優やお笑いタレントを使って昔と違うイメージ戦略がものの見事に成功したという感じです。
若者層を取り込むのは良いのですが、昭和テイストのあのやさぐれた雰囲気というのも非常に懐かしいのです。
日本の一年の終わりを締めくくる有馬記念などではまだ若干その雰囲気も味わえますが、今後はそれもなくなるかもしれません。

馬の魅力を知るための競馬とは

ギャンブルというとどうしてもマイナスのイメージを持つ人が多くいます。それはお金をつぎ込んで家計を破たんしたり、夫婦関係がこじれたり、とお金にまつわることはこじれるケースが多いからです。もちろん全ての人がそういうわけでないし、良識ある範囲内で競馬を含めたギャンブルを楽しむのはいいと思います。しかしどうしてもマイナスのイメージが先行するのがギャンブルと言えます。ギャンブルには競馬や競輪、パチンコなど数えきれないほど種類があります。どれもギャンブルとひとくくりにできますが、競馬は他のギャンブルに比べて少し違う気がします。もちろんお金を賭けるというのは同じですが、お金以上に馬の走りの美しさを楽しむことができるのが競馬の大きな魅力でもあります。実際に競馬を好む人は馬が好きな人が多いし、馬の走りの美しさやシルエットの美しさなどに惚れる人が多いです。競馬の世界で生き残るために馬も大変だし、競馬用の馬の9割は使い物にならずに処分されると聞いたことがあります。そんな厳しい世界で生き残った馬たちであり、さらにレースで結果を残すためには人間も馬も並々ならぬ才能と努力が必要になります。そういった事を考えると、競馬は単にギャンブル性質だけでなく、馬を見て楽しむことができると思います。馬は動物園にもいますが、実際に走る馬を見る機会はそうありません。動物園の馬は大人しいし、乗馬では初心者の場合手綱を引っ張ってもらい馬は歩くだけです。走る馬に乗るのは簡単なことではないし、そのため見る機会さえ少ないのが現在の社会です。そのためギャンブルだとしても走る馬を見て感動する機会がある競馬場というのは、案外悪くないのかなと思います。しかし純粋に走る馬を楽しむためには、そこに集う人たちの協力も必要です。最低限のマナーや良識を持つ人がもっと増えれば、競馬ファンも増えるように思います。私自身も競馬場には行った事がないので、機会があれば馬を見に行って見たいです。